席替え

爆笑カーボーイの妄想大学付属中学校を聴いていて、ふいに学生時代の

胸のときめきがよみがえった。
だれもが、期待に胸を膨らませる「席替え」のワンシーンだ。
憧れのあの子の隣に、ってみんな期待を寄せるんだ。
小学生のころの記憶がよみがえる。
担任の先生は、イレギュラーな席替えを行うことを宣言した。
そして何もいわずにもくもくとクラスの生徒全員に、白い紙を配った
いつもと違う光景に誰しもが戸惑いを隠せなかった。
紙を配り終えると先生はおもむろにこういうのであった。
「これから席替えをするにあたって、今配った白い紙に隣の席にしたい子の名前を書いてください。希望同士になったペアはとなりになるように席替えを配置します。
書き終わったら4つにたたんで先生に渡してください。決して回りと相談してはいけません。まわりの人の書いている文字も見てはいけません。時間は5分です。さぁはじめ」
あの問いは大学入試よりも難しかった。
あのとき先生は何がしたかったんだろう
あのときぼくの隣になった子は、どうおもっていたんだろう。
あのときぼくが紙に書いた子は今何をしているんだろう。
結局、答えは風の中。
けっしてもう答えを知ることはできない。
ただ、今の会社は毎月席替えがあるがあのときめきはよみがえらない