都道府県ランキングについて考える

魅力度ランキングとはなに?

ケンミンSHOWという番組や、いろいろな記事で都道府県魅力度ランキングと言う言葉を見かけるようになった

都道府県&市区町村魅力度ランキング2018【完全版】

https://diamond.jp/articles/-/182136

ダイヤモンド・オンラインでも特集されているのと、いろんなところで結果だけ聞くので知っているとか聞いたこと有るという方も多いのではないでしょうか?調べてみると、これは印鑑の地域ブランド研究所というところが独自に調べているものだそうです。

なんだか怪しいものだけど、みんな魅力をあげようと必死になったり、自治体もPRとか頑張ってやろうとしている。しかし、その効果があるのか眉唾なものが多くある。ゆるキャラ・B級グルメ・ゆるキャラなど、それらを押し上げるために使われる予算が大きくなっている。

果たして、この魅力度をあげることになんの意味があるのだろうか?

 

魅力度の指標をよく見る

評価項目は下記の通りだ

◆調査項目◆

1000市区町村および47都道府県を対象に消費者からの評価を明らかにしたもの。
構成と調査項目は以下の通り。

①外から視点の評価 【計72項目、1000市区町村および47都道府県】
認知度
魅力度
情報接触度
情報接触経路(ドラマや映画、ポスターやチラシなど)【16項目】
地域イメージ(歴史・文化の地域、スポーツの地域など)【16項目】
地域資源評価(海・山・川・湖などの自然が豊かなど)【16項目】
居住意欲度
訪問目的【16項目】
観光意欲度
食品購入意欲度
食品以外購入意欲度
産品購入意欲度

②内から視点の評価【計25項目、47都道府県のみ】
愛着度
自慢度
自慢要因【23項目】

大きく分けると、外からの評価と内からの評価。どこにどう重点が置かれるかを知るためにはレポートを購入する必要があるみたいだが、2万円なのでやめておく

http://tiiki.jp/news/05_research/survey2014/2335.html

ただ、この前のテレビで埼玉県のランクが低いのは、②内から視点の評価が低いという

 

内からの評価と、テレビメディアの関係

内からの評価に挙げられる、愛着度・自慢度・自慢要因とあるが、これらを総じて、シティプライドとか言っている。これらをあげようと教育委員会がふるさと学とか、町の歴史とかを学ばせるけれども、僕はこれは日本のメディアの影響が大きいと思います。

 

日本のテレビメディアは、東京のキー局を中心に、都市圏にある準キー局・そしてローカル局とピラミッドのような構造になっています

http://www.geocities.jp/yo_take_uchi/tv_kyoku.html

 

 

ランキングの下のほうを見るとどこも独自のテレビ局がない

 

 

茨城は、関東圏内にあり、独立局もなく、普段から見ているテレビやラジオを中心とした地域メディアで主役に茨城がなることはなく、東京を中心としたグルメ情報や観光情報がながれると地域プライドみたいなものは育たないのではないか。

徳島・佐賀・栃木も同様の理由である。

メディアはそれぞれの歴史や、ビジネスとして成り立つかどうかなどいろんな理由がある。

神奈川で育った僕も、鹿児島で活動するようになって、地域の情報を発信するテレビ局の存在の大きさに気づいた。関東圏内で育つと、ローカル局の番組というのは殆ど知らなかったし、そういう文化が地方にあるってことも気づかない

 

今後のこと

と現状を考えた上で、地域のメディアの必要性を再認識し、これから自治体や地方のメディアが考えるは、魅力をあげるという漠然とした問題でなく、連携をしつつ地域課題解決にむけて協力をしていくべきだし、メディアの側もテレビだけでなくYouTuberだったり、ネットメディアだったりを駆使して行く必要があると思うのです。そこに地域の銀行や大学なども加わるべきだと思います