モノクロの花火

昨日はいつのまにか七夕祭ってのが開催されていて、気がついたらとっくに終わっていて、僕はまたセンチメンタルになったんだ。高校の祭りだったら内輪で盛り上がっていられるのに大学の祭りはもうあふれんばかりのカップルで自分の居場所を見つけるので精一杯だったんだ。だから片隅でたばこに火をつけて灰になっていく部分と自分を重ね合わせて、センチメンタルな感情をひたかくしていたんだ

飲めない酒を飲んでいると、フッと浮かんだあの頃のメロディが僕の中でよみがえり、踊りに興じた。
知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で♪

鮮やかなはずの花火は、目のせいでぼやけて見え、気持ちのせいでモノクロに光って消えた。
今日も雨はやまない