ソーシャルキャピタル

金子郁容ゼミの今期の研究テーマは"social capital"(社会関係資本)である。
これはつまるところ、コミュニティにおける関係性、ネットワークが実際のパフォーマンスに影響を与えていることを定量的に、定性的に実証するということである。

考えてみると、私のブログのタイトルも「人間接着剤」と歌い、関係性、ネットワークをいつのときからか重要視するようになっていた。複雑系の理論も、これとどこかしらリンクしているように思える。

情報化社会の中で、研究対象も変わってきた。

グラノベッターは直感とは違い”雇用”は比較的、弱い絆によって決まることが案外おおいらしい。

オストモという言葉を聞いたことがあるだろうか?
キャンパス内で「おぉ、元気?」とか「オッス」とか一言だけ言葉を交わすだけの友人のような人たちだ。誰もがオストモと付き合っているだろう。キャンパスはもちろん社会のあらゆる場面でそういう人間と会っている。私は、そのような軽率な関係が実は多い気がする。そういう信用ならない人間である。
高校時代、最寄の座間駅から登校していた私はオストモの檜山恭兵と電車でいつも同じになり(座間駅は急行が止まらないため電車がかぶる)通学する駅をかしわ台に変えた。
もとい檜山は友達だ。

電車でオストモにあうときまづい。あってどうしても仕方がなく話をするとなると高校時代だと予備校の話、大学だと就職活動の話、バイトだとシフトの話をする。
わたくしごとだと、そういう類の話をつづけると腹痛をもよおす。

つまり私がいいたいのはオストモのような弱い絆は就職活動に役に立つから大事にしろよということをグラノベッターは言っていたということだ。そのネットワークがソーシャルキャピタルの蓄積に貢献するということである。