Society5.0を考える

Society5.0って何?

いろんなところで聞くようになったこの言葉。内閣府の科学技術政策の中で取り上げられています。

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。

社会構造を変える革新だということ。違和感を感じざるを得ないのはなぜでしょうか?

テクノロジーが社会を変えることはこれまでもありました。農耕技術ができたこと、蒸気機関ができてエネルギー革命がおこったこと、インターネットができて情報革命ができたこと。そしてその先がこのことなのだと。

アルビン・トフラー「第三の波」

第三の波 (中公文庫 M 178-3)

ITが社会を変えることを1980年に書いた名著を知ってる方も多いでしょう。第三の波を買った読んだのが、Amazonの履歴からみると2006年。その26年前、今から40年まえに社会の変革を説いた未来学者の本。

よく読んだし、それは大きな意味でそのとおりの未来が来ていると思うのです。

地方創生にも「ソサイエティ5.0」?

今日本は少子高齢化・地域の過疎化などの課題から、地方創生という概念が生まれました。

2015年から始まった政策で、人口減少に歯止めをかけるための戦略が各自治体がつくることになった。5年計画で1724つほぼすべての自治体が作った計画だ。

タマムシ色の計画がそれぞれ書かれている。それを見直す時期がやってきた。第二期の地方創生は、「SDGs」「Society5.0」を盛り込むことが期待されている。

わたしも含めて本質的にテクノロジーを理解してまちづくりをしている人がどれだけいるのかなと思う。

とくに行政機関や地方自治体においてはテクノロジーと対極にいるような錯覚に陥るときも多い。

FAX文化が残り、会議は紙ベース。RPAを導入とかいろいろいってるけどその前にエクセルをもっと使いこなせばいいのにとか。VLOOKUPくらい知っといたらと思うこともある。

どんな社会がやってくるのやら。