千と千尋の神隠し(湯河原ちょことりっぷ)

やることねーっと思ったので、温泉に行こうって思って行くことにしたのだ。
この唐突な思いつきっぷりに付き合ってくれる人は毎年だんだん少なくなってきているのである。誘った人はほとんどなにかしらの言い訳によって断られたのだ。

気がつくと中道祐太という暇人しかいなかった。
まぁ温泉といったら湯河原でしょ!って当然なるわけで結局それは湯河原の話を山田さんがしてくれたからであるわけなんだけど。とにかく湯河原に面舵をいっぱいとって出航したんだ。

途中、気が向いて真鶴岬に寄ったんだ。するとそこに広がる透き通った海に感服したんだ。辻堂とかキタネェもん。って思った。やっぱ掃除をしなくちゃいけないね

そんでまぁ、湯河原に進んだんだけどそうしたら警察につかまった。シートベルトをしてないとか言われたけど、完全に僕らはしていたわけでどう考えても警察の目がおかしかったんだ。
するとさすがは法学部2年の中道くん
「どこ見てんだよ?お前、視力いくつだよ?この政府の狗が!大概にしろよ。法的に抹殺するぞ!」とかドスの利いたことを言ったので警察は、府に落ちない感じで僕らの車を見逃してくれた。

湯河原の町は千と千尋の舞台っぽかった。
無駄に橋が赤かったりして”風情があるわぁ?”とか言っていた。

”独歩の湯”という看板を見つけてバキのキャラクターの愚地独歩を連想して盛り上がって看板の先に進んでいったら、ただの足湯が謎に広がっていて、笑った。

”独歩”とは”独りで湯の中を歩け”という意味だったんだろうな。
独歩の湯には中年のカップルとか謎にいっぱいいて、きっと僕らがハチ公前で集合ね!というような感じで
「今日、独歩に3時ね!」
とか言って集まっていたりするんだろうな。って結論になった。

汗をかいたのでこごめの湯に入った。
温泉は普通に良かったんで特に書かないけど、湯上りに見た光景は忘れられない。

おばちゃんが掃除をしに、脱衣所に入ってきた。
すると、中年のおっさんが裸でそのおばさんに話しかける

「湯河原駅の最終のバスは何時ですか?」

丸裸で質問するおっさん

「9時45分になります」

裸のおっさんに動じない掃除のおばさん。せめて隠せよ!!

すごく強烈な絵だった。掃除のおばさんってのはどういう人がやれるんだろうか・・
男子風呂になんのためらいもなく入れる女性にはどういう選定基準があるんだろうか。年齢だけで区切ったら、黒木瞳みたいな女性が掃除にしきてしまって、そうしたら世の男たちはどうするだろうか。果たして理性を抑えきれるのだろうか。

とかなんとか思っていたのだ。
夜の風はすごく気持ちがいいんだ。焚き火を河原でしようと思っていたけど突然の雨にあってしまい計画を断念せざるを得なかった。
まぁそんな神隠し的な一日だったのである