電車の広告

「40代童貞?やりたいわけではない?」という広告が電車の中に小さくあった。
小田急線最終電車に揺られ疲れたサラリーマンの中に埋もれていた。

40歳で童貞はどうなの?と問うよりもそういった見出しを打ち出して雑誌を売ろうとする広告とそれを見て萎えてブログにのせている自分にうんざりした。

明日のことも分からないのに自分が40歳のときのことなんて分からない。けど、なんつーか漠然とそんなものを描いてみたりした。
僕の人生を小説で描いたとしても今までの人生では第3章までで20ページ足らずの短い物語になってしまうのではないか。
それはまぁそれなりにそれなりなんだけど、当たり障りのない人生だ。

「若いときの貧乏はかっこいい。けれども、大人の貧乏は本当にみじめだぞ」

僕らを大阪から広島まで連れて行ってくれた粋な親父は将来に不安を抱く僕らにこういった。

「教科書には載っていないが、世の中にはどう頑張っても年収400万、800万、んで1200万以上っていうふうに分かれるんだ。どこに入るかは自分の頑張り次第だ」

あなたに夢はありますか?
そうきかれて答えそうな解はどこかの雑誌やマンガで描かれたストーリーどおりのような気がしてならない。

今日、ELPの地球回廊のMTGに参加した。
この地球回廊というものは、”触れる地球”というリアルな世界を映し出す地球儀の周りに、世界のいろんな地域(カンボジア、アフガニスタン、スリランカ、シリアなど)とリアルタイムでface to faceで向き合える空間を作り出している。

僕は幸福にもこのプロジェクトの中心メンバーの仲間に加わることができた。竹村真一先生の横でこれからのビジョンや実行に移そうとする姿勢に僕は感化されてしまったのだった。

その一員となれたことに満足せず、僕の力を出したい。

一歩先の不安を憂うより、今すっている空気の味を堪能しようと思った。