亀の幸せ
NHKをみていたら、サメに襲われた亀の悠ちゃんに人口のひれをつけたりしているドキュメントが紹介されていました。
亀を救う人の優しさが。と思っていたが途中から気持ち悪くなってきました。
理由は、プロジェクトに参加している人が口々に「亀の幸せ」を語りだしたからです。
「悠ちゃんにとって、早く泳げることが幸せなのだ」という技術者
「自然な泳ぎ方ができるようになることが幸せなのだ」という水族館の飼育員
そこに京都大学の教授がでてきて
「悠ちゃんにとって幸せな行動パターンがある。その行動パターンが強ければ幸せである」
という具合に。
人間のエゴイズムの端的に見せていたと私は思う。
幸せとは、「一人称」でしか語れないと私は考える。
亀が幸せかどうかということを言いながら、すべて人間のエゴイズムを映していたように私には見える。
幸せは、考えたり語るものではないとあらためて思ったのである。