都心で行われる地方創生セミナーに対する違和感

閉塞感のある会社生活で、地方を活路にしている。雑誌やニュースをみても地方創生の文字で踊らされている。

希望難民ご一行様

少し前に話題となった新書で、ピースボートに乗る若者と似たものを最近の地方志向と同じ構造を感じている。

本書で描かれるのは、「若者をあきらめさせない社会」をピースボートに乗って自分探しをしている若者に視点を当てて解説している。

「ここではないどこか」を地域に求めるのは分かる気がするが、地方にあるのは「どこでもないここ」であり、地域で求められる人材と移住をしたいといって都心の移住セミナーにでている人には大きなギャップがあることに違和感を感じざるを得ない。

そういう私も、一部ではそのような言動をしているだろうし、そう見える部分も多分に多いと思う。

現在、東京と鹿児島の二拠点での生活をしているので、その違和感が日に日に増している。

では、どうしたらいいのか

「なにでもない私」という自己認識をもち、「圧倒的なスキルセット」をもって、「活躍できる場」を探すほかないのではないか。そのひとつに地方がある。いや地方もある。という認識が必要なのではないか。

戦後直後の日本の海外移住のように、ここにはないユートピアを煽るのはやめてほしい。それも当事者ではなく、よくわからない地方創生コンサルタントとか、地域のために活動していると自称する都市部の企業が声をあげないでほしい。