最近読んでる本。備忘録として

文芸春秋で連載されている、村上龍の「オールド・テロリスト」という小説が、面白い。
昨年6月からスタートしていたのを知り図書館で読みあさっていた。

特徴は、村上龍独特の近未来のSFと異常なまでにリアルな暴力表現が優れていること。

テーマは、5年後くらいの近未来に老人達が、老人コミュニティを形成して、日本再興のためにテロを仕掛けてくるというもの。

文中の中で、面白い表現は

「老人は、歳をとってるだけで優れている」

という主張。高齢者になればなるほど、肉体・心身ともに優れているもの以外は
死んでいる。が故に、歳をとっているだけで優れていることの証である。愛と幻想のファシズムの狩猟社がとなえていた言説と似ている。その意味で村上龍はかわっていないのか。

そんな老人達は、青年時代に戦争を経験しそして戦後の成長を支えた。そしてこの低迷の時期をどう見ているのか。主題はといったところでしょうか?

 

最近、村上龍さんは「50歳のためのハローライフ」とか、そういう本を書いていて
これからの世の中のためには、世代問わずチャレンジが必要ということを訴えている。

興味のある方は一読してみてください。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/bungeishunju1112.htm