お見舞い

ばあちゃんのお見舞いに県立相模原病院にいった。
ばあちゃんの病気の話はこんなところに書くのはおかしいと思うからかかないけど、病院の空気がなんともいえない。
病室から見えるそれはよどんでいて、それは窓に格子がしてあるせいかもしれないけどそこから見える空ぼんやりしていた。。
病院にいれば、そりゃ治療や食事もあるだろう。でもまぁ、そんなルーティーンを送っているんだろうな。

病室から見える病棟が工場に見えた。
なんとも、物寂しいところだった。

年をとると話が近所の悪口と、病気の話が多くなる。胡散臭い健康法を午後なるとみのもんたが言い出して注目を浴びる。健康志向もいいけど。
みのもんたが紅白の司会らしい。NHKどうしたんだろう。

大阪にいるもう一人のおばあちゃんの生き方は素敵だ。
健康診断はほとんどいかない。病気があるのがわかるのが怖いらしい、けどそういいながらも毎日なにかしらやってて、元気いっぱいだ。

”大病にかかってしまったときにゃ、病気に悩まずコロっと逝きたい”だって。

僕が大学入学する少し前のこと。大阪に遊びに行ったときのこと。通学用のバッグを買いたいといったら堀江ってところに連れて行ってもらって、「昔はここらへんには、タンス屋しかなかったんや」とかなんかいいながら僕を先導していった。

80歳のばあちゃんは僕よりも動いた。
おしゃれなばあちゃんは素敵だ。undercoverにばあちゃんと入って数万するセーターをなんどもばあちゃんに薦められたけど、僕は断った。

大阪のイエロールビーの店員さんのことを今でも覚えている。
その店員さんはすごく美人で、なんか神秘的な匂いだった。そのおねえさんが、ばあちゃんが帰った”素敵なおばあちゃまね”って言ってくれた。
僕はすごくうれしかった。そこで、黒縁のヘンテコなダテメガネを買ったんだった。

おばあちゃんに会いたくなったから大阪に行こうと思う。
座間のばあちゃんも元気になって。