うかい鳥山

今日はテイクオフラリーたる卒業生のパーティーが都内某所で開かれた。
わたしは招かれざる客として参加した。
機材の指示を隅で出していた。

機材を動かすのは、おっさんで、指示を出すのが僕。
ふたりの息は合っていなかった。

おじさんは僕のいったことを3秒後に行動に移す。そして、指示に対してこうしたほうがいいとかああしたほうがいいだとかいってなかなかやってくれなかった。
僕は最初はイライラした。
その次にこの人は仕事にプライドを持っているんだと思った。

そのあとにマイクが足りないとかで問題が発生したときに、先輩がイライラした態度でおじさんにつよくあたった。それは当然のことだった。
「マイクは5本つかうといったじゃないですか?用意してください。」

「いや端子の数が限られているからできないんです」

「なんとかしてください」

おじさんが可哀想になったあと、なぜかいとおしい気持ちになった。
この感覚は、ちょうど高校生にもなってお母さんが作ってくれたナップザックを大事に使っているクラスの子をみたときに感じるあの感覚にちかい。

彼に感謝の意を伝えることが今日はできなかった。

うかい鳥山に昨日いった。
家族でいったんだ。弟の合格祝いということで行ったんだ。本当は最後の家族旅行のつもりが食事をしただけにとどまった。理由はいわない。

僕の家族について書こうとは思わない。

自分の家族の話は苦手だからだ。

でもちょっと大人になって会話のレベルがあがった。
父親の影響は大きいとおもった3月の祝日だった