自戒

頭がおっきくなったぼくは慢心して、自分の実力がないにも関わらず、というかないからこそ他人を見下していたんじゃないか・・・ということで本を一冊読んだ。
本の趣旨は、人間関係が希薄になったせいで誰もが自分を能力以上に過大評価して、他人をバカだと思ってしまっているという。メディアの影響(ワイドショーやなにやらで人のわるいところを流していたり、人をバカにした笑い)や個人主義の影響、価値観の多様化もそれに伴っているととく。

甘い自己認識、社会認識で「何をしても生きていける」と考える若者が多い。(P112)

僕の中にもそういう感覚があったりするし、納得するところも多かった。
しかし、筆者の視点はいかにもおっさんの考えそうなことで、メールは顔を見せないからダメみたいな感じのふしもあるし、メディアがダメとか、保守的な考えがモトになっていると思われる。

勉強できなくても他の才能があるよ
といった教育はきっと間違いではないけど、みんな凡人なんだよと説く教育も必要だとも思った。
といえども、それでも私は他人と違った才能があるのではとどこかで期待している。それはおろかなことなのでしょうか。

他人を見下すのではなく、それと同様なくらい長所も若者は見ているとも思うんだ。
チームプレイをする運動部ならそれぞれの個性は分かり合え、認め合える。そして、ダメな部分も露呈される。サイドシュートはうまいけどディフェンスがダメ。プレーにきれはあるけど、コミュニケーションがダメ。
地味だけど、我慢強い。

若者の行動の一面だけを捉えて、「さいきんの若者はなっとらん」じゃ進歩はない

その若者を下に見て、議論を進める筆者に反論したい。
頭を冷やして、愚痴こぼしながら、大人の知恵を身につけよう!