六本木の夜

六本木の町は眠らない。
今日はひとりこの町の明かりを見つめながら思いを馳せている。

心労は半端なく、夏休みに気は休まらず。
気を休めると、巨大な不安に襲われるんだ。

だから僕は走った。
そう、闇雲に走ったんだ。

座間から海老名そして綾瀬へと・・・2時間あまり奔走してみたんだ。
田んぼのみどりはやけに鮮やかで、空は思ったよりも遠く広くて気持ちがいいんだ。

ひぐらしが僕に、やさしく語りかける

「そっちはどうだ?うまくやっているか?こっちはどうさ。どうにもならんよ。今んとこはそんな感じなんだー」

みんなはインターン。僕はムンターン。

溶け出していく季節なのさー
あーいーしーあうふたりー。ハニカンデー

何にもしゃべらず。見詰め合うー

プリーズプリーズ

あーこんな夜は六本木の風俗でも行くかー